日曜メッセージ:「復活って本当?」 第一コリント15:6-11

今日は第1コリント15章を皆様と開きたいと思います。イエス様は死から復活されました。そして、この救いによってイエス様は私たちに新しい命と死に対する勝利を得て、その勝利を私たちのものにしてくださいました。この復活の意味を、皆様と共に探りたいと思います。そして、その復活というイエス様の働きを信じることができるのかということを考えてみたいと思います。

イエス様が葬られ、3日後に復活されたということは本当なのでしょうか?「復活って本当なのか?」という問いについて、皆様と共に考えたいと思います。

復活の証拠

キリストは確かに蘇られました。復活の証拠と力は、今も生きている人々の証言です。パウロはこのように語っています。イエスはただ死から蘇ってすぐに天に戻ったわけではありません。復活の後、イエス様は40日間地上にいらっしゃり、多くの人々にご自身を表されました。イエス様は地上で多くの証拠を持ってご自身が生きていることを示し、神の国について語られました(人の働き1章3節)。イエス様は復活から昇天までの40日間、弟子たちと共に過ごしたのです。

この40日間の間に、イエス様は500人以上の人々に現れたと書かれています。聖書に記されている通り、イエス様は様々な人々に現れました。例えば、女性たち、マグダラのマリア、エマオの2人の弟子、ペテロ、12人の弟子(その時は11人でしたが)、そしてトマスが現れた時、トマスが「我が主、我が神」と信仰告白をしました。また、イエス様はガリラヤで弟子たちと朝食を共にされたことも記されています。イエス様が復活後、40日間弟子たちと共に過ごしたというのは、現実的な出来事だったと考えられます。

パウロはイエス様が500人以上に現れたと書いています。これは幻でも夢でもなく、多くの人々が目撃した事実です。しかも、パウロがこの手紙を記した時、多くの証人はまだ生きており、誰でも彼らに訪ねて確認できたのです。

証人たちの重要性

パウロは、イエス様が復活したことが歴史的事実であり、作り話ではない、噂ではない、幻でもないことを示しています。そして、イエス様が現れた証人たちの名前も挙げています。例えば、イエス様はヤコブに現れました。ヤコブはイエスの兄弟であり、イエスが生きていた時、イエスを信じていませんでしたが、復活後に信じるようになり、エルサレム教会の指導者となりました。このように、イエス様が復活された証として、実際の人々の証言が強調されています。

また、イエス様の復活を信じるようになった弟子たちは、復活のイエスに出会ってから大胆に福音を伝えるようになりました。もしこの話が嘘だったなら、彼らが命を賭けてまで福音を伝えたことは考えられません。しかし、彼らは本当に復活したイエスを見て信じ、その後も命を捧げて福音を広めました。これもまた復活の力の証拠です。

パウロの証言と変化

次に、パウロの証言について考えます。パウロはかつて教会を迫害していた人物ですが、復活したイエスに出会い、その人生が劇的に変わりました。パウロは自分を「人の中で最も小さい者」と謙遜に語っています。彼は「教会を迫害していたので、神の教会を迫害していた者にふさわしくない」と述べていますが、神の恵みによって変えられました。

パウロの変化は、復活されたイエスに出会ったことがきっかけです。彼はイエスを信じるようになり、福音を伝えるために生きるようになりました。彼の人生の変化は、イエスの復活が本当の出来事であったことの強力な証拠です。

神の恵みと復活の力

パウロは、「今の私は神の恵みによってこうなった」と語っています。自分が持っている力や知恵ではなく、神の恵みによって働くことができ、神の恵みによって福音を伝え、教会を立て、迫害を耐えていると言っています。パウロは神の恵みを強調し、その恵みによってどれだけ自分の人生が変わったかを語っています。

私たちもまた、神の恵みによって変えられ、復活の力を体験しているのです。私たちもパウロのように、復活の力を証し、福音を伝える者となることができます。

証言の力

私たち一人一人には、イエス様に出会って変えられた証があります。自分の証を他の人々に分かち合うことは、非常に力強い証しです。神学的な議論や理論があったとしても、自分の変えられた人生には反論できません。私たちの証は、イエス様の復活の力そのものであり、何よりも説得力があります。

どんな時でも、自分の証を準備し、簡潔に伝えることが大切です。証をすることで、イエス様の復活の力が他の人々にも伝わることを願いましょう。

最後に、私たち一人一人が復活の力を知り、イエス様の恵みによって変えられたことを証し、他の人々にもその力を伝えていけるように、日々努めていきましょう。